あのときの

1995-07-17

[]ターンのしかた

松野敬久 小学6年生 1995-07-17 16:30

「じゃ敬久アンカーな。」

「え、ちょっと待てよ、おれターンできねぇぞ。」

「そんなん、みんなそうだって。一番タイム早いの敬久じゃん。よろしくな。」

「おい、ちょっと待てって。」


どうすりゃいいんだよ。失敗したらぜったいなんか言われるしな。

あ、あそこにシンペイいるじゃん、あいつ水泳習ってたよな。「おーい……」

やっぱやめた、隣のクラスの奴らと一緒だし。クラス別れてから話してないんだよな。

とりあえず帰るか。あーあ、なんかリレー嫌になってきた。

にしても暑いな、しばらく天気が続くってテレビで言ってたっけ。リレーの日雨降ればいいのに。

あれ、あそこにいるの河上だよな、今日茂木といっしょじゃないんだ。

そういえばあいつ泳ぐのうまかったよなあ、俺もあいつみたいにきれいに泳げればいいんだけど。

「なあ、河上ぃ」

呼び止めると、なんかびっくりしてこっちを振り返った。俺そんなに大きな声だったかな。近づいてみると、なんか顔が赤い。日焼けすると赤くなるタイプなんだな河上は、うちの母ちゃんもそうだ。

「あのさあ、河上さあ、次の水泳の時間、リレーがあるじゃんアンカーなっちゃったから50メートルなんだよ。うまいターンのしかた、教えてくんない?」


http://school-days.g.hatena.ne.jp/extramegane/19950717/p7